全くご飯を食べない子どもだった過去を振り返ってみた
最近、「子どもがご飯を食べない」「特定のものしか食べない」というツイートを見て思うことがあります。それは「子どもがどうしてもご飯を食べたくないなら、ご飯を食べさせることをきっぱり諦めても良いのではないか」ということです。
わたしは高校生くらいまで、ほとんど食事を食べない子どもでした。食べられるのは白米にふりかけかパン、お肉(少し)、お菓子。
野菜はほぼ全滅。きのこ類も全滅。お魚もほぼ食べない。
それでも風邪もほとんと引かず元気にすくすく大きくなり、身長も平均以上に伸びました。
ほとんど病気をせず健康そのものです。ご飯を食べない事で困った事もありません。
わたしの母は早々にわたしにご飯を食べさせることを諦め、「食べられる物を食べられる量だけ食べれば良いよ」を貫いてくれました。物心付いてからはご飯を食べることを強制された記憶はありません。
しかし、保育園はそうではありませんでした。給食の時間が終わり、みんなが遊んでいるのにわたしだけご飯を食べきれずいつまでも残されました。母がお迎えに来るまで食べ終えられなかった事もあります。本当にそれが苦痛で苦痛で、保育園の思い出は楽しいこともたくさんあったはずなのに一番強く記憶に残っているのがこの事なのです。
もし家庭でも毎日母親に食べたくないご飯を無理に食べさせられる事が続いていたら、幼い頃の思い出が食事の時間に辛かった記憶しか残らない可能性もあると思います。勿論、食べさせる母親も辛いし子どもも辛い。しかも必ず少食・偏食が治るという訳でもない。
それなら、すっぱり諦めてしまった方が良いと思うのです。子どもがご飯を食べないのは母親のせいでは絶対ありません。わたしもご飯を食べないのは母のせいだと思ったことは一度も無いし、むしろどんな手段を使ったってわたしが苦手な食べ物を食べるようになる未来は無かったと断言できます。
とりあえず少しでも何かしら食べられていれば大丈夫だと思います。わたしはほぼ白米のみで元気に育ちました!
ちなみに、今も野菜はほとんど食べられませんが全く気にしたことはありません。これからも食べるつもりもありません。(野菜農家さんが見たら卒倒しそうだ)
勿論、苦手な食べ物を克服できるならそれに越したことは無いのですが、わたしのような頑固な偏食もあることを知ってほしいと思います。
お子さんがわたしと同じようなパターンだった場合、どんなに偏食を直そうとしても無理です。そういうように産まれてきてしまったんです。
ご飯を食べる量も、高校生くらいからやっと普通の一人前の量を食べるようになりましたが元々食に全く興味が無いので、食べるものがあれば食べるけど無ければ無いで良いかなぁ…的な感じです。大人になった今も朝昼晩で1食まともに食べれば満足です。
多分普通にご飯を食べられる人には理解できない事なんだろうなーと思いますが、ご飯を食べたくない子にとって食事の時間ってそれだけで憂鬱なものです。「食べなくてもどうにかなるさ!」ときっぱり諦めて、お母さんも子どもも少しでも気楽に食事を乗りきれると良いと思います。